近頃思うこと
★ 人生にインパクトを与える『建築家の言葉』より 『建築家の言葉』 それは昔の言葉であっても、人生にインパウトを与えてくれます。 パワ−と心の平安があり、足元を見つめなおすキッカケにもなります。 最近の雑誌で見かける若手建築家の作品も素晴らしいものがあるけど、 あるけど50歳を過ぎるとなお、人生の先輩の言葉はありがたいものです。 『年中疲労しながら、精神も体も疲労させないで 永遠に青年である道を見つけ出すこと、 あらゆる悪条件を逆手にとって行く道を発見すること、 人の犠牲になりつづけ、自己を生長させていくこと、 これが現在の私の念願である。』 西沢文隆(故人/前坂倉建築研究所 代表) (『建築評論』2号「関西建築家への私信」より 1971/05/05) [2010年 12月 28日 記]
★ やっぱり未来を描くのは・・・・『手』 [2010年 12月 17日 記]
★ あんな有名人からの まさかの誕生日メッセ−ジ 『死なん、死なん〜!』
★ 光のあたるところ、に逆に影が増す 今日は、気づきからの裏話です。
★ 次男:将来のなりたい仕事の方向性について懇談会へ 今日は次男の三者懇談会で妻と高校へ行ってきました。 [2010年 7月 15日 記]
★ 課題:『兄弟の二世帯と母が暮らす専用住宅』 『兄弟の二世帯と母が暮らす専用住宅(木造2階建て)』 =今年の2級建築士の製図課題が発表ありました。 家族別の二世帯と母親一人の家です。 最低でも30坪?40坪?いるんじゃないの? そうなると敷地は、やっぱり50坪から70坪くらい? 駐車スペ−スも最低2台だし、自転車も何台並ぶのか? 玄関も分ける?キッチン・リビングも最低2室づつだしね。 狭く建てこんだ大阪市内だったら無理じゃないの? 地方ならありえるかな? でも、地方なら長男家系が継ぐ話で、次男家族は別で生活するもの だしね。 地方の方が同居はありえないな〜。 と言うよりも、どっちの嫁がこの母親を介護するのかな? やっぱり長男の嫁だろう。 先年亡くなったお父さんの土地の名義変更をして、遺産で建てる家か? 誰の名義になるのかな?共有名義からすると、ややこしくなってくるな。 『私はもっと働きたいもの、今の仕事はずっと続けるわよ』 ・・・・なんて弟の嫁の発言も聞こえてきそうで。 『お母さんのことはお義姉さんに頼めばいいじゃないの』 『そのうちこの家もお義兄さんのものになるんだし』 『そんなこと俺に言えっていうのかよ』と弟主人。 『あなたしかいないんじゃないの、あたりまえでしょう』と弟嫁。 『私ばっかりにお母さんの事を押し付けて、マイペ−スだし○子さんは』 『せめて電気代は別々の請求書にしてもらってよ』と長男の嫁。 ・・・・・ありえそうな日常会話。 うう〜〜〜、なんだか雰囲気の悪そうな家が 目に見えるようだ。 そんなこんないろいろです。 長男の嫁、次男の嫁、各ご主人の気持ちや思い、性格、夢や将来、さらにはお母さん の思いや子供への愛情、亡くなったお父さんの思い出などなど・・・ それらをうまく解決する方法やプラン提示、つまりは思いや夢をカタチにする仕事で 業務ですから。 家族の思いをカタチにする基本が『2級建築士』試験で試され、判断されます。 実務で求められる基準が高くなっていることがよくわかりますね。 これは結構難しいよな、2010年の製図試験。 (独身者に解けるかな?この問題・・・) ≪1級建築士≫の課題はもっと難しいですよ〜!! [2010年 7月 8日 記] ★ サッカ−:子供を持つ親の気持ちが痛いほどわかる
さてもサッカ−・・・今朝は最後の最後まで、見てましたよ。
PK負けですか〜〜〜。残念! 子供を持つ身になると、親御さんの気持ちもわかるような。 そして、K選手の親までインタビュ−せんでもと思ってしまいますね。 どこの国でもきっと同じだろうね。 どの選手の家族も、親も親戚も、『人間の思い』は世界共通でしょう。 悔しい、残念、次へと。 小学校からサッカ−で負ける悔しさ、PKの緊張感を私自身も親として なんども味わってきたことか。 さても気持ちを切り替えて! 日常の中でもいろんなことがおきますね。 その瞬間瞬間を目一杯生きて、プレ−することで廻りに人を感動させ、パワ−を 与え続けることを誰もが知っているんですよね。 これだけにはなって欲しくない親心は・・・・『観客』『評論家』です。 人のプレ−を見るだけ、文句を言うだけ、批判や評価するだけの人生を 送って欲しくないです。 勝つときもあれば負ける時もある、それを身体でわかった上で 今日もはりきっていきましょう。 [2010年 6月
30日 記] ★ 最先端のテクノロジ−では人間は癒されませんし
今日は、異業種の方とお話をしていての≪気づき≫です。
といいますか、≪やっぱり!≫です。 住まいの中での暮らし、ほっとする家庭。家族の笑顔。 家族の笑顔が、また仕事の活力になり、リフレッシュになる。 みんなどこかで知っているんですね。 身体でもわかっているんです。 これからはもっともっと建築家とセラピスト、心理カウンセラ−との コラボレ−ションが必要でしょう、、、って。 心身からの健康、パワ−が人生に違いを創ります。 気がかりを持つと、どこかにひっかかりが出来、人生に効果的ではありませんからね。 ただし、マイナス面はダメ!気がかりを持つのはおかしい!間違いだ! とは、まったく思っていません。 正しくないとも考えていません。 効果的ではない、というだけです。 最先端のテクノロジ−では人間は癒されませんし、元気にはなれませんしね。 最先端技術のマッサ−ジチェアで肩を揉んでもらうよりも、家族の愛のこもった 温かい手でもまれる方が癒されますからね。 オ−ル電化や太陽光発電システムやいろいろな機器を使ったエコや省エネ技術が 有効ですが、それだけでは癒されません。HAPPYにも繋がりません。 ハウスメ−カ−の限界もここにあるように思います。 ![]() 『ハウス』をつくるメ−カ−・・・本当に欲しいのは『Home』です 建築家の世界も相撲界と同じようにクロ−ズして、閉塞ぎみ。 もっともっと『癒すこと』のプロ、専門家との繋がりや連携、教えを請う必要がありますね。 アンチエイジングや美容関係とのコラボも必要かも。 もっともっと業界のワクをとっぱらって、一緒に展開し、貢献しましょう! [2010年 6月 25日 記]
★ 太陽光発電をお考えの方へ、ご参考に=採用調査結果 太陽光発電の採用調査結果が建築専門雑誌に出ていました。 [2010年 5月 9日 記]
★ 違反建築物の裁判から学ぶことは多いなぁ〜 今日はお昼には大阪地方裁判所から仕事場へ戻ってきました。 [2010年 4月 20日 記]
★ 親から学ぶ『自分の死に場所と死の準備』 最近は家族ネタが多くて失礼します。 ![]() ![]() 晴天の京都でしたが、まだ少し肌寒い中でしたが良い日になりました。 次男の入学報告もできました。 そのあとに母が、 『ちょっと見に行きたい所があるんやけど・・・』 自分のお葬式をしたい葬祭会館を覗きにいきたいようでした。 私も始めて聞く話ですし、家族で付き合うことにしました。 きっとこの機会に言っておこうと思っていたんでしょうね。 ![]() ![]() その会館では内部もよく見せてもらい、説明もしてもらいました。 お坊さんや親族の控え室から、食事のことやら、宿泊のことやら、と。 パンフレットも貰いました。 すっかり気にいった母でしたが、さすがうちの子供たちも関心していました。 そりゃあ〜うちの亡くなった父親も細かく自分の死の整理と死後の準備を 整えていた人なので、よくわかります。 自分のお葬式の場所、だんどり、写真、焼香の順番までメモにきっちり書き、生前に 私たちに指示をだしていましたからね、すごい親です。 びっくりしながらも尊敬しました。 私も2世帯住宅の設計の時には、そんな話をよくします。 びっくりされるかもわかりませんが私はそんな話をする建築家です。 親御さんの介護をどうするのか?花道をどう飾るのか?どう家族で考えるのか? などお元気なればこそ、家のこと以上に家族での住まい方、暮らし方を 重要ポイントにしています。 かつても冗談交じり(実は本気で)に設計打合せでしました。 北枕や寝たきりになる部屋準備、ストレッチャ−の入る寸法から車椅子の動き方 から、、、、、長い目で見た家族の動きや成長のシュミレ−ションが必要なんです。 それらも自分の体験や家族像があってこその本音ト−クです。 癌で亡くなった父親からも多くを学びました。 それを自分の仕事に生かしていきたいと常々思っています。 [2010年 3月 24日 記]
★ 悲惨!リフォ−ム工事で泣かないためにも [2010年 3月
20日 記]
今日は午後から、オ−プンデスク生と話した1時間は
『建築家』『建築を志す者としての在り方』としても重要なポイントです。 3/15日経新聞紙面を見ながら オムロンの立石相談役が語る教育問題について・・・・ <実社会で役立つ能力を>からの引用です。 企業の社会的責任(CSR)の活動の一貫で学校で話すことが多いそうです。 学生に話すというよりも実社会や企業に疎い先生・教育者に 向けて、求められる人間像を話す内容らしいですね。 こういう力が身につく育て方をしてほしい、と願う事柄。 =社会人(企業人)の人間像= 1)変化をとらえる感性(先見性、正しい時代認識) 2)変化の後にくるであろう世界を描ける力 3)その世界に到達するシナリオを描く能力 4)洞察力(物事の善悪を見極める力) 5)優れたコミュニケ−ション能力 6)人をまとめ、目標に向かって人を動かすリ−ダ−シップ 7)決断力 8)統治能力 9)幅広いパ−ソナルネットワ−クの構築 10)自分自身を見つめる厳しい目 11)社会正義をわきまえた勇気ある行動 12)複眼で物事を見る 13)シンパシ−(同情)よりもエンパシ−(感情移入) 14)現場感覚 15)人間的魅力 16)語学力(バイリンガル) わかるよなぁ〜〜〜、、コレ。 先生方はまったく疎い分野で能力だもんね。 これはもうそのまま建築家、建築人についても 同じ話ですからね、重要です。 そして、16番目は残念ながら私自身は・・・??ですが。 いやいや、まだこれからできる能力もなきにしもあらずか・・・ [2010年 3月
17日 記] ★ カバチ?=『行政書士』って何する人? 『お父さん、行政書士って何する人??』 はぁ〜〜〜〜???? 答えられん、そんな1級建築士です。 我家では人気のTV『特上カバチ!!』 うちの奥さんと子供達が喜んでみています。 そんな中学の次男からのシンプルな質問が上記でした。 同じ士業ながら、さっぱりわかっておりません。 TVを見る限り、弁護士さんの法的書類整理人かな???なんて。 ちょっとミナミの銀ちゃんみたいにも見えてくるから面白い番組ではあるんですが- 私のブレイン・チ−ムにも行政書士さんがおらず、何かあれば気心が 知れた弁護士さん、ちょっと簡単なら司法書士さんに聞くぐらいですから。 http://www.nakamura-architect.net/brain.htm ネットで調べてみると・・・ 1.行政書士は、主として書類作成・手続きの代理を中心として法律に 基づく手続き事務を他人にかわって行うことを業とする隣接法律職資格である。 ただし、弁護士法・司法書士法・弁理士法・税理士法等他の法律で制限される 業務を行うことはできず、それ以外全ての法律事務を行う。 (行政書士の5大業務) 2.行政書士が受任する代表的な業務には、次のような手続き・書類作成がある。 ・建設業許可や産廃許可など、各種の営業許可、認可、免許の申請手続き (いわゆる許認可業務) ・国籍の帰化や在留手続きなどの、入国管理に関する手続き(いわゆる国籍業務) ・内容証明書や各種の契約書、協議書、会社の設立書類(登記申請書を除く) などの作成(いわゆる民事法務業務) ・警察に対する告訴状や検察審査会に対する申立書の作成(いわゆる刑事法務業務) ・記帳の代行や事実調査に基づく図面類の作成(いわゆる経理業務、製図業務) これを見ても、よくわからん??? さても、一般の人、家族とどこでどう接点があるのかさえわからん?? 営業的にもどうしているのかもわからん?? ん〜〜〜〜 だとすると、『建築士』の仕事や業務内容が行政書士さんには わからんもんだな〜〜〜??と改めて把握する次第です。 『お父さん、建築士って何する人??』 と行政書士さんの子供が親に尋ねたら なんとなくわかるけど、、、はぁ〜〜〜〜????なんでしょうね、きっと。 そうだよなぁ〜〜、その仕事内容なんて、外からは見えないもんだしなぁ〜〜って。 もっともっとアピ−ルしていこうと、櫻井翔君と堀北真希ちゃんの顔を見てて思いました。 そして、浅野ゆう子の迫力ある弁護士ぶり・・・・こんな迫力の弁護士さんもいるよなぁ〜〜なんて。 [2010年 2月 15日 記] ★ 『相次ぐ“廃院”… 歯科医業界でいったい何が?』 日頃、地域に貢献されています歯科医師の皆さん、ご覧になられましたか? 2/12今朝のTV【ス−パ−モ−ニング】の録画は撮りましたか? 特集をしていました。 ご存知でしたか? 朝から、こんな話題〜〜〜と思いましたが、主婦層がよく見る 番組だけにもうここまで来ている実態は露骨でした。 『相次ぐ“廃院”… 歯科医業界でいったい何が?』 1日1医院が閉院しています〜〜〜 つまりは、アナタが通う歯医者さんも危ないかも・・・との警告です。 裏の経営事情は、火の車かも・・・と主婦層に伝えているのかもわかりません。 長年、医院設計に携わっていると玄関を入ったら、すぐにわかりますからね。 歯科医師が患者さんの口の中をのぞくのと同じ事です。 本当に、すぐにわかります。 ここは患者さんが来ていないなぁ〜〜 ここは賑わっているし、評判も良いだろうなぁ〜〜 お金かけているけど患者さんは減っていくだろうなぁ〜〜 私がわかるレベルは患者さんの主婦層なんて、もっと敏感にわかると思いますよ。 大阪弁で言うと 『ここはちょっとヤバイかも??』 って。 去年2009年のある歯科月刊誌の「辛口対談」に「問題が顕在化した一年」 と題して、今年のトピックス14のキーワードが掲載されていました。 すごいですよね。 1、歯科医師国家試験合格率が60%を切る 2、私立大学歯学部募集定員割れ増大(17校中11校) 3、歯科医院経営の二極化進む 4、東京で一日1軒の歯科診療所が廃院 5、歯科医療も二極化時代へ突入 6、民主党政権発足 7、インプラント・バブルに影 8、介護、在宅現場で口腔への関心高まる 9、再生医療の進歩が急加速(歯の再生、歯髄バンク) 10、海外委託技工問題に高裁判決 11、「混合診療禁止」の高裁判決 12、札幌で「ゼロ円歯科」問題化 13、企業主導の研修会が休息拡大 14、「生きがいを支える国民歯科会議」開催 まさに 3、歯科医院経営の二極化進む 4、東京で一日1軒の歯科診療所が廃院 が全国に広がっている状況がわかってきますね。 7、インプラント・バブルに影 にも事件やニュ−スから来る患者さん側の不安感満載ですしね。 どんどん、厳しくなる歯科医院経営・・・どうなる?どうする? 歯科医師の皆さんが相談する相手は材料屋さんではないはず。 医療コンサルは何もしてくれません。 売上げが伸びそうな歯医者さんしか相手にしませんしね、さすが人を見るプロです。 専門のことはやっぱり専門家に相談する事をお勧めします。 それも早いうちに・・・・ [2010年 2月
12日 記]
★ コワイなぁ〜:自殺未遂歯科医師の事件簿
世間を欺くとこうなるのか? [2010年 1月
20日 記] ★ 奇跡的に生きている:1/17によせて もうあれから15年。 本当に早いなぁ〜。 次男が生まれて2ヶ月ぐらいでした。 ベビーベットに寝かせていて、何も落ちてこなかったから助かった。 そのベットを置くために本や雑誌などを枕横の棚の上に乗せていた けど奇跡的に助かった。 『ほんまに良かったわぁ〜』と その直後に母親に言ったら、すごく怒られた。 そんな記憶も薄らいできている。 その母親もすごく小さくなった。 私達は目が覚めて『わぁ〜〜』と言って起きただけど 両親は、すぐに玄関ドアをあけて、飛びだしたとか。 その父も、もう居ない。 長男が17歳、その次男が15歳。 家族みんな、奇跡的に生きている。 ありがたい、ありがたい。 毎年1/17には、そう思います。 [2010年 1月
17日 記]
ちょっと疲れがたまっていて電車内での読書では 『山本周五郎』を続けて読んでいました。 結構こういった人情ものが好きで、ほっとさせてくれる のでリフレシュになっておりましたよ。 そして、 仕事パワ−再開の原動力は、正反対のこっちですね。 異端児のパワ−炸裂のこのおっちゃん・スティ−ブ・ジョブズ! ご存知でしょうか? アップル社のCEOにして≪神≫ 私と4歳違い・・・・ 本の裏表紙にも 『このやり口には逆らえない!』 『嫌われ者なのにファン増加中』 『なぜ、人は彼に心を奪われるのか?』 『なぜ、彼の手にかかると不可能が可能に変わるのか?』 こういう時代で状況だからこそ、もっともっとガツガツいこうぜ!! もっと好き勝手に自分の人生を生きろ!! そのためには平気で約束もやぶる、欲しいものを手にいれる。 消費者のニ−ズ=マ−ケッティングなんて糞くらえ〜〜〜。 すごいよね〜〜〜。 有名な卒業式演説が↓ 『ハングリ−であれ。バカであれ。』 http:// 夏バテ解消には良いですよ。 でも、近づき過ぎるとヤケドしそうだけどね。 [2009年 7月 26日 記]
この本をかなり前に読んだ時の衝撃は相当でした。 [2009年 5月 2日 記]
いっぱい自分の中から『言葉』が出てくるから面白い。 これは大切だ、と去年一年かかって掴んだこと。
[2009年 3月 31日 記]
★お勧めです=『レミ−のおいしいレストラン』 最近は自分の時間をとるようにしています。
そして、 [2009年 2月 15日 記]
★2009年『トイレの電球にはなりません』宣言! 2009年はハイビ−ムでいきますよん。
[2009年 1月 5日 記]
★沖縄で自分の建築をみつける!
衝動買いした焼き物です。 [2008年 12月 22日 記]
★腰痛を自慢しちゃいました!
ずっと人気だったのは知っていましたが これが意外に難しいし、『そんなこと〜〜』と言ってしまいましよね。 [2008年 5月
15日 記] [2008年 3月 12日 記]
[2006年 7月 8日 記]
『これ、うちのものかしら?』 [2006年 4月 26日 記]
★ すべり止めに止まった今のHAPPY人生に感謝!。
★ こういう経験からがあるからこそ。 独立当初に設計させていただいたM邸のご主人Mさんが |
★ 夢を楽しくカタチにする建築家 2004年の今年、結構ヒットでした。 関西で発行されている若者向け求人誌『J-one 07/02号』の≪あこがれの仕事:特集≫ に『建築家』として掲載されたインタビュ−記事が掲載されました。 これがとても中村の考えやこれまで、これからを大変うまくまとめて貰っています。 いろいろなおしゃべりからエキスをまとめているので、そのまま掲載させていただきます。 *************************************************************************** テ−マ:住まいづくりを通して、家族の絆と夢を楽しくカタチにする。 ● モノづくりとイベント企画が好きだった 小学生の頃は、ダンボ−ルで工作をしたり水彩画を描いたり、物作りをするのが得意でした。 中学に入学してからは、仲間たちとディスカッションしながら学校行事を企画するのが好きでした。 モノづくりとイベント企画、、、この2つが融合した仕事、ならば建築家になりたいなぁ〜と 思い始めたのが、高校3年生の時でしたね。 大学は建築学科に進み、卒業後は某設計事務所へ就職。アシスタントとして6年間、みっちり しごかれました。 そして結婚を機に別の事務所へ移籍。そこでは設計チ−フとして住宅、診療所、テナントビル、 大型マンションを手がけ、技術面だけではなく実務面もスキルアップできました。 本当に多忙な毎日でしたが、この時期の経験が今でも役に立っていることが少なくありません。 ● 建築家ならではの発想・地域づくりを広めていきたい 建築家というと、設計図面ばかりを描いていると思われがちですが、最近はト−タルデザイナ− としてプロデュ−スやコンサルティング的な業務が増えています。 場合によっては敷地選定や資金計画など設計以前のご相談にも応じることがあります。 『本当に納得の家づくりをしていただきたい』『生涯息長くおつきあいさせていただきたい』、、、 お客様に対し、この気持ちを強く持てないのであれば建築家は務まらないでしょうね。 今後は数年前から取り組み始めた≪子供の考える夢の建築≫をライフワ−クとして、建築や モノづくりの楽しさを子供たちとのワ−クショップやセミナ−で広めていきたいです。 そして、今まで養ってきた建築家的発想を通じて、異世代のコミュニケ−ション能力を高め ていくことと、個性をもった地域づくりを子供たちの笑い声と共に楽しく進めていくが将来の 夢ですね。 *************************************************************************** [2004年 12月 20日 記] |
★夢実現の作文を書く 台風・地震、悲惨なニュ−スが一杯で切なくなってきますが、最近目を見張ったのは ≪イチロ−選手≫の新記録タイトルとその後のインタビュ−でした。 NHKで記録への歩みと新記録後の独占インタビュ−には迫力がありました。 ビデオにとって3度も見返した。 イチロ−ぐらいの選手になっても緊張があり、毎日の見直しがあるそうです。 冷静な分析と夢の実現に向けての実践、その過程は子供の頃からあったのもよくわかります。 イチロ−選手が書いた小学校6年の作文、ご存知ですか? 大いに学びになりますよ。 『夢を書くこと』の大切さが、家づくりのもぜひ応用していただきたいものです。 自分ならどう書く、ここの部分を◎◎と書き直すなど参考にしてみてください。 ≫お世話になった人に招待券を配って、応援してもらうのも夢の一つです。 この言葉を6年生12歳で書くかぁ〜って感じです。 日本的な野球道というよりも、アメリカ的な楽しむベ−スボ−ル的な発想が伺えますよね。 これはまさに≪今のイチロ−≫そのものです。
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★感動の熱血プレ−ヤ− ワクワクしながら応援してしまうんですよね、こういう人を!! 子供のサッカ−チ−ムの応援や支援ばかりしていて、どうも熱血野球少年だった頃の ようにここ数年、野球に熱中しなくなっておりました。おりました、ということは最近ちょっと 熱中時代(このフレ−ズご存知の方は同年代!?)です。 虎キチも応援するあの方==古ちゃんです。 今や、野球ファンの代弁者。反オ−ナ−の旗手、ジャンヌ・ダルク!! 日ごろプロ野球に関心のない人でも、今回のスト問題は興味深々! 1リ−グやらセパ交流やら、、えらいことになってきていますね。 毎日グリ−スを塗ってはバンバンとグロ−ブを叩いていた昭和の熱血野球少年には 信じられませんでした。きっとこれは近鉄の経営難問題で一過性かと思っていたんですから。 太洋ホエ−ルズや産経アトムズやクラウン・ライタ−ズなんて時代を知っているだけに。 世論は選手会を支持しているかのように、ここに来て急に選手会の意見が取り入れら れるようになってきましたね。ナベツネ・ドンが急に引っ込んだから??? その大きな役割をになっているのが選手会の会長、かの古ちゃん=古田選手。 スト直前に合計10時間に及ぶ交渉をして、その日の夜にはヤクルトの主力選手として試合 にも出てられましたよね。これだけでもスゴイと思っていましたが試合に出てホームランを打つスゴサ。 野球選手としては超ベテランの39歳にして、この熱血ぶりは野球ファンでなくても応援します。 テレビに生出演しても凛としてはっきり物申す姿も、正直いって感動ものです。 古田選手のファンを思う気持ち+根っからの野球好き+選手サイドからのひたむきな姿勢が 世間の支持を集めていますし、その姿勢が人々の心を動かし、それが大きなうねりとなって世論 を形成していることがわかります。 こういった交渉も試合中も全力でプレーする。プロ野球の真の目的は『ゲームに勝つこと以上に 多くの人に夢や感動を与えること』 そうしたミッションを感じて動いているな、と本当に伝わっ てきます。プロ野球に関心がなくとも、古田選手は応援しているという人が、ここ数日一気に増え たことは確実です。私もその一人です。 こういった軋轢やうねりがあって始めて旧態然とした世界や業界が発展に繋がっていきます。 また、そういう時にはこういった人が出てこないと世界は変わりません。 先日の台風のようにこの際、強烈に吹き荒れて、すっきりした秋空を迎えるはずです。 2世帯住宅でも歯科医院の世代交代でも軋轢やうねりはつきものです。 新旧の世界があって当たり前なんですから。それに正面から凛として立ち向かい、交渉し、解決して いく姿勢は感動ものです。 その主人公は中村ではけっしてありませんよ〜、おわかりですか? 皆さんなんですよ、古田選手の立場は。 中村自身も 建築世界に留まらないもっと上を目指した凛とした≪熱血プレ−ヤ−≫になっていきますよ!! 決して『いきたい』という願いではなく、『いきます!』というミッション宣言をここでさせていただきます。 [2004年 9月 13日 記]
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★夢をかなえる本?
近頃、思う事と書きながら久しぶりの更新コメントになっております(^_^;) |
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★建築相談から 『気軽な掲示板』ではちょっと長くなりそうだったのでこちらに書きました。 建築士会の無料相談コ−ナ−でやっぱり出てきましたね。 2人の相談者のお悩みを聞きました。(守秘義務があるので詳細は×ですが) ● どうやって建築家を決めたら良いのか? 大阪市内で自分一人の家を建てる予定の女性ですが、仕事一筋でまもなく 定年退職して自由気ままに過ごしたい、というお話。 22坪の土地もあり、ちょっと羨ましい限りですがお一人という事を聞けば いろいろなご苦労もあったのかな?と、ついお話に聞きいってしまいました。 まず何から始めて、どうやって決めていけば良いのか?今までが忙し過ぎて これからじっくり考えていきたい、と前向きな取り組みをお考えでしたね。 私共からは、じっくり本や雑誌などで『家を建てること』『どんな家にしたいか』 の自分本位のメモを書いてみてから、次に『どうやって』『誰に』ステップに 進んだらいかがでしょうか?とご説明をしました。 じっくり話を聞き、コミュニケ−ションがうまく出来る相談相手を選ばれたら いかがでしょうか?デザイン的な事はそのあとかな? と言いました。 中にはデザインセンスを優先される方もあるでしょうが、やっぱり『人柄』で いっしょにワクワク楽しい家づくりが出来るかどうかが決まってきますよね。 ● 分譲マンションの不具合に対する業者側に腹が立つ! 去年、引越しをした大阪市内のマンションの不具合に対しての業者側の対応が 不親切でどうしたら良いか、というご相談でした。 入居時からキッチンの床フロ−リングがデコボコしていて、補修をするよう に言ったら数ヶ月経ってようやく先日補修をしたが直っていない。それまでも アレコレ言い訳やそんなん出来ません!と言い切って来た対応にも腹が立つが 事前も事後も説明もなく、納得がいかない!ということでした。売買契約で 売って終わりの分譲マンションにはよくあることかもわからないかな?とも思って しまいました。 売りっぱなしで、うるさい人にはこういった対処法を、、なんてマニュアルが あるのではないかと思うようなそっけない対応が目に浮かびました。 私共からは、今までのいきさつや経過、指示事項などをメモでも良いから文書に まとめて契約相手に郵送し、押印付の文書での回答を求めたらどうか、と説明 をしました。下請業者任せで契約相手も上部も今回の対応をわかっていない 場合が多いと思うので、きっちりした会社レベルでの対応を求めた方が良いと 思いました。が、契約相手会社自体がそういった不親切な対応をするとなれば それまでの会社なのでどうしようもないかもわからない、とも。 最後は消費者センタ−や第3者機関への申立てや相談も良いかも、建築士会の 相談委員会もご案内しておきましたが、、そこまで大層になるかな?? 同じように見えても、売買契約と請負契約の違いも皆さんはご存知でしょうか?
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★OFF世界の住まい発想
久しぶりに最近読んだ本のご紹介から。 [2003年 11月 3日 記] |
![]() 『ONとOFF』 出井伸之著 新潮文庫 476円 |
★『建築の法則』シリ−ズ@ 事務所開設も10年目になりました。
★少年事件と家の問題
[2003年 7月 10日 記]
★20歳代の『家族力(かぞくりょく)』
■■家を本気で考えている方でオリジナル資料が欲しい方は■■ 今すぐ → コチラまで [2003年 6月 24日 記]
★プロジェクト・メンバ−募集 (新年初心表明)
[2003年 1月 16日 記]
★賢い≪親バカ≫で家族はHAPPY!
「飴、買ってよ〜」 [2002年 11月
13日 記] ★『ツキ』を呼ぶ男 『ついてる!!』 [2002年 10月 2日 記] ★ リフォ−ムTV番組の裏側 『先週のあの工事でたくさんあった家具どこいったんでしょうね?』 [2002年 9月
23日 記]
≪中村も2世帯住宅を建てるぞ〜!≫
[2002年 8月 23日 記] ★ 断固≪エンタ−ティメント≫ 『みんな乗っているか〜い!!』『いっしょに盛り上がろうよ〜!!』 [2002年 7月 27日 記] ★ 幸せは、敷居を乗り越えて [2002年 6月 26日 記] ★ ワクワク大好き!楽しむ気持ち サッカ−のワ−ルドカップがとうとう始まりましたね。アジアで始めて、それも [2002年 5月
31日 記] ★貴重なご意見ありがとうございます 最近いただきましたメ−ル回答からの抜粋集です。 [2002年 4月 26日 記] |
住まいづくりに右脳活用を 実は最近では家づくりや住まい関係の情報が多すぎてどう考えたら良いか、との相談 あまり悩みすぎずに楽しい気持ちと作業の中での夢の実現はいかがでしょうか? ※ トニ−・ブザンはこの両脳のバランスが大事と言っています。 [2002年 4月 15日 記] |
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『人生に奇跡を起こすノ−ト術』 トニ−・ブザン:著 (きこ書房) \1500
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怖〜い怖〜い家創りの日常風景?? お正月明けに妻の知り合いから相談がありました。 [2002年 1月14日 記]
まだハウスメ−カ−に頼りますか?
[2002年 1月 7日 記]
先日、同業(設計事務所自営)の友人らと飲んだ席での話題です。 [2001年 10月
10日 記] FMラジオを最近よく聞いて思う事があります。 [2001年 8月 16日 記]
このコラムの[2000年 1月
29日 記]でご紹介しました『東京二世帯住宅物語』の 森 綾さん、ありがとうございましたm(__)m ----------------------------------------------- 今後は『2世帯住宅』をテ−マのしたエッセイやコラムが書かれていかれるのでしょうか、 [2001年 6月 14日 記]
最近はホ−ムペ−ジを通じてもお会いする方が増えてきました。もちろん建て主予備軍的な [2001年 6月 9日 記] |
『我輩は施主である』なる文庫本が面白いです。 屋根にニラの花咲く赤瀬川原平氏(施主:A瀬川)の自宅建設の記録ではあり ますが、設計者の東大の藤森氏(建築家:F森)の発想や体当たり施工、やり 取り等これから新築をされる方も多いに参考になる文庫本です。 でも、これを読むと“建築家”に依頼するとこうなるかと思っていただくと ちょっとマズ〜イ!シロモノではありますが…(???) 『 こう考えたらどうだろう。家を建てるとなると半年なり一年なりという 期間、その敷地に工事国家のようなものが設立されて運営される。その 工事国家の首相は建築家であり、建設大臣は棟梁であり、とかいろいろ あって、その国王とでもいえる存在が施主なのである。 工事に手出しはしない。国政は首相に任せてある。でも、外交上の問題が あって、たまに銀行の人と会見したり、ハンコを押したり、名刺を交換し たりという国王の仕事である。 』 このあたりは上手い表現だなぁ〜と思ってしまいました。 施主は施主としての責任と決断が、その国(工事国家)を方向付けるものです。 が、が、その後の施工では山に木を切り出しに行き、皮をはぎ、あれやこれや 職人さんになっていく顛末がこれまた自宅建設の醍醐味で面白みでしょう。 屋根にニラを揺らめく個性的な住まいではありますが、楽しみながら作る逸品 を素足で味わう笑顔は自身をもって言える『我輩は施主』そのものでしょうね。 [2001年 3月 17日 記] |
『我輩は施主である』 赤瀬川原平:著 (中公文庫) \743 |
『ぽっぽや(鉄道員)』なる映画を先日見ました。 高倉健が演じる鉄道一筋の男と家族、廻りが寒い北海道の駅舎を中心に 感動を与えてくれました。涙を押さえつつ、最後の場面を見終わりました。 やはり職業柄、その住み込んでいる駅舎での生活にも目が行ってしまいました。 隙間風が入る畳の上で亡くなった幼子や妻の姿が何度も再現され、思い出の スクラップが綺麗に並べられ、…雪の朝を迎える生活。 大きくもなく、綺麗でモダンでもなく、鉄道一筋に生きる男の生き様の 凝縮した建物がそこにあるように思いました。 そういった生き様を凝縮するようなHOME、人が集い思い出が残るHOME、を “建てる”と言うよりも“創る”ことを目指したいと改めて思いました。 この年末年始に体調を崩して家族と過ごす時間をゆっくり取れたので 余計、この映画にジ〜んと来るものがあったように思います。 21世紀新世紀などと言われれば言われるほど、足元をじっくり見て 腰を据えてライフワ−クに取り組みたい、と思うばかりです。 [2001年 1月 9日 記]
先日、木造2階建ての住宅が完成し、引渡しが終わりました。 [2000年 12月 5日 記]
大阪府建築士会で現在進めている『シックハウス症候群実態調査』の中間報告会がありました。 [2000年 9月 26日 記] |
久しぶりに本の紹介を少々。 3年前に出版された同著者の『「家をつくる」ということ』からの発展・延長でじ っくり書かれたようです。家というHouse面についてよりも家の中=家族Homeに ついてですので我々建築専門家以外の方でも読んでみると面白く考えさせられてし まいそうです。 “男と女が結婚して、生活していれば自然に『家族になれる』と思っているカップル は将来まず間違いなく破綻する。家族にも哲学が必要な時代になった。子ども部屋 の二倍以上ある夫婦の寝室は、住まいの基本軸がどこにあるかを具体的に子どもた ちに見せることになる。『夫をする』『妻をする』『父親をする』『母親をする』 という自覚と覚悟がないと、これからの家族は『家族をする』ことができなくなる 時代だと思う。” 子供部屋を作ってやりたくて、というキッカケが新築や増改築には多いです。 でも、この本の中では住まいの基本には夫婦の寝室を考えるべきだと言ってい ます。夫婦の生活やコミュニケ−ションが家族の根本にあり、子供にも大きな 影響を与えるのは十分頷けます。昨今の少年事件にも閉じこもる静かな子供像 よりも家の中で荒れる恐い子供像が見え隠れしますし、親の育て方がマスコミ に非難されているようですね。閉じこもらないように子供部屋を作らず、親の 見えるスペ−スをあてがうことが雑誌やテレビで幅を効かせていますが、これ で良いのだろうか?と著者。子供にもプライバシ−感覚や部屋を使いこなす環境 ・教育が小さな頃から必要ではないか、とも書かれています。 私自身が設計する場合はじっくり家族で話し合い、打合せをしながら決めていく ことが多いですね。その家族家族により優先順位も違いますし、将来への考え方 も全然違っています。どうしたら考えたら良いかは強制はしませんが、家づくり の基本としてじっくり、この際考えて貰うことで時間をかけています。 我々の設計範囲はどこかと言うと、カタチ的な提案と話し合うキッカケ作りかと 思っています。 つまりはHomeの基本設計は、そのご家族でありご夫婦であるはず…、と。 ケイタイ電話が家族の団欒を妨げていませんか?
[2000年 9月 7日
記] |
『家族を「する]家』 藤原智美:著 (プレジデント社) \1,500 |
今回は改めて思ったことを少し…。 最近、夜の繁華街でギタ−を抱えて歌を唄う若者達をよく目にするようになって来ました。 通り過ぎながら聞こえて来る歌声が結構、綺麗で大きいのに驚いてつい顔を見入ってしま うことがありました。たまにカラオケで歌う声ではなく、毎日のように大きな声で唄って いることもあって自信が声に出てくるのかもわかりませんね。また人間の声帯があんなに 立派に働いて、本来の身体に持った機能性にも感心してしまいました。 私自身は大学を出て、勤めた設計事務所での数年の修行時代は結構怒られ続けました。 空間認識や時間的な先々の発想など特に“見えないもの”に対しては、建築設計者としての 当然にして大切な感覚でありますので今から思っても厳しいものでした。 『線1本1本にも神経を集中して、見えないものを表現しろ!』 『単に図面を描いていたって建物は建っても、空間は出来んぞぉ!!』 それも手取り足取り教えられるものではないので、所謂『五感〜六感を鍛えろ!!』という ことが始めは特によくわからないものでしたね。 今では極々当然のように3次元〜4次元で考え、発想できるようになっていて身体や頭が そのように毎日機能してくれています。始めに書いた若者達のように“鍛えた自然体”か らは立ち止まり、振り向かす程の何やら発散するものがあるのでしょう。 これからも現実には見えないものをも、見えるように優しくクライアントに提案していき、 空間を感じられるものを作っていきたいと思っています。 [2000年 5月 2日 記]
今回は身近かな国際文化(?)のお話しです。 |
久しぶりに本の話題を少し。 『 家を建てるという建築的には小規模なプロジェクトにしろ、それぞれの役 割が明確になって、みんなが意見を出し合って、それを誰かがまとめてくれ るリ−ダ−が必要。そういう役割を果たすのに、有能な設計家こそがぴった りなのだ。 すごい絵だけを描いてびっくりさせるタイプの設計家でなく、こうしてみ んなの意見をまとめながらコツコツ積み上げて設計図を描くタイプの桑原さ んで、本当によかった。 設計家とは、入れ物だけを設計するんじゃなく、そこに入る人までもそこ に組み込むことなのだ。…』 設計家なんて言葉があるのかどうか不明ながらソウソウなんて頷いてしまいました。 この《東京二世帯住宅物語》の森綾さんは自分の新築体験を口語口調で書きまくっ ていて爽快です。副題に==新しい同居スタイルのヒント=とあるようにご主人の 両親と始めての“同居”をテ−マに、マンションを売るところから土地探しから、 と生活に根ざして書かれています。これから自分達の考える二世帯住宅を建てたい 方には参考になると思いますよ。 でも、ここに登場する優しく真面目なご主人やらその明るい両親、特にお母さんの 楽観的にして腰が据わった処なども楽しい家づくりを支えているようです。 上で書きましたように、ついつい入れ物に目が行きがちな家づくりも、実はそこに 入る人々や生活面がしっかり組み込まれて始めて、このような後で読んでも楽しい 一編の物語になるように思います。 この森綾さん(著者:ライタ−業)の根底に流れる性格や飛び出る言葉に大阪人 (大阪、千林の出身)の頼もしさが見えてつい笑ってしまいます。また、土地探し や同居の話しなど、ちょっとややこしい問題になった場面で出てくる大阪弁が楽し く雰囲気をやわらげてくれるのも面白いです。おおっと、商売人!なんて感じです。 人との出会いで将来が決まる、なんてことは結婚のことだけでは有りませんね。 わたし自身も多くの方との出会いでドンドン成長してきているように思います。 家を建てること、同居を考えること、子供や親のことを気遣うことなど等、設計家 (大いに??)である我々との出会いで明るく楽しい話しが出来るのではないか、 なんて思っています。 いかがですか、このような本もたまには気楽に読んでみられたら? [2000年 1月 29日 記] |
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「光文社文庫: \495」 |
大阪府主催の『高齢者・障害者向け住宅改造講習会』を受講してきました。
2日間夕方まで缶詰状態の講義は疲れましたが、精神的にもどっと疲れました。
第1日目:・高齢・障害者と住まい ===大学講師
・福祉・医療関係機関の取組み ===保健所担当者
・住宅改造の流れ ===建築士
第2日目:・疾病・加齢と障害の理解 ===医師(保健所)
・体の障害と動作の理解 ===作業療法士
・設計指針「基本的な考え方」 ===建築士
・設計指針「生活行為と改造留意点」=建築士
・福祉機器の理解と活用 ===器具製作担当者
こういった建築面だけではなく福祉、医療関係者の実演を交えた講義は大いに勉強になりました。
それまでは結構、安易に手すりを付けたり扉寸法を大きくとって家族の介助に期待すれば良いと
考えていましたが、なかなか難しいこともわかりました。(金融公庫のバリアフリ−仕様程度?)
手すりやスロ−プを使えるのはまだ問題無い方かも−−とか、いくらトイレの寸法を大きく取っ
てもベットでの排泄が楽な方もいる−−とか、障害を持ちながら高齢になって来る方も多い−−
などなど、、介助する側の生活の問題も大きいと恥ずかしながら改めて実感してきました。
でも、その中でも『高齢者や障害者側のプライド』が気になった点でした。
「そういえば、我が父も真面目ながら結構、頑固な所があるなぁ〜」
「今は元気一杯だが、あれこれうるさい事を言い出すだろうなぁ〜」 なんて。
こんな姿を見られたくない、元気に見せたい、我慢して泣き言を言いたくない、などと言う事が
技術的なサポ−ト以前に大いに有り得るだろうとも想像出来ました。
実際に改造工事を経験された建築士さん達の苦労もよく伺えました。
重度の場合などは建築+福祉+医療がグル−プを組んで取り組まないと上滑りな改造に終わって
しまいそうですね。(どんな場合でも、まずは各関係機関への相談が必要ですね)
一般的な2世代住宅では必須条件になっては来ますが改めて深く考え直す機会となりました。
我家でもまだ7歳の子供に車イスを押して貰える遠くて近い将来のことを考えてしまいました。
[2000年 1月 13日 記]
さて1999年の年末になりました。西暦2000年まであと数日ですね。
マスコミで騒がれています2000年問題について友人よりなるほどなぁ、って話しを聞きました。
その友人はコンピュ−タ−関係のメ−カ−勤務者でこの年末年始は寝泊り体制らしいです。
「2000年問題って、そんなにたいへんなの−?」って呑気な私に、
「コンピュ−タ−やソフト関係では全然問題ないと思うよ−、もしライフラインにまで発展
したら寝泊りしていてももうどうしようもないしね。」って、友人。
「そりゃそうだよね−、だったらなんで寝泊りするの??」
「ほんとはメ−カ−や企業の危機管理問題なんだよ、これってわかるぅ??」
つまりは2000年問題に便乗したややこしい人への対応に走り回る、って言うのが真相らしい
ですね。電話したがかからなかった!担当者は何をしているんだ!対応の悪さを公表するぞ−!
って話しが山ほど来るらしい−−と予想出来るとか。
なるほど有り得るし、そりゃあ恐いよな−ってことです。
“ややこしい問題”は結局どこまでいっても“人間の問題”かもわかりませんね。
建築業界も技術が進み、新建材や新工法が発展しても人間本位に代わりはないはずです。
相変わらず現場では職人さんが素手で仕事をし、出来た家では子供が裸足で走り回る姿でしょう。
設計中や建設途中を共に造る姿勢で同じ方向を向いていれば“ややこしい問題”には発展しないと
私は信じています。
1999年だろうが2000年だろうが、共に造る姿勢こそが最後には笑顔を生むと思っています。
[1999年 12月 27日 記]
最近、ユニバ−サル・デザインと言う言葉を聞くようになりました。
皆さんはご存じでしょうか?あまり耳にしないかもわかりませんが、これは実は
デザイン業界の難しい理論ではないようなのです。
高齢者や身障者対応の“バリア・フリ−”と言う言葉はよく雑誌などで見かけま
すが、そういった対象を度外視し、もっと日常化したような意味なのです。
誰でもどんな環境でも使いやすい利用しやすいデザインと言うことです。
[ユニバーサルデザインの要点]
● だれにでも便利で市場性に富む公平な利用ができること
● 経験、知識、言語能力が、簡単で直観的な使用方法であること
● 効率的かつ快適に利用でき身体にかかる負担が少ないこと
● 体格、姿勢、可動性のいかんにかかわらず、接近、到達、操作、使用の際
に適切に寸法体系、空間が確保されていること
と出ていました。
なぁ〜んだ、当たり前じゃないの〜でしょうね。
それは子供も大人も高齢者も健常者も、どの家族にも適用するなどなど−−−
でも住宅メ−カ−のカタログ・タイプの考えとは全然違うんでしょうしね。
(あれはユ−ザ−側がメ−カ−仕様に合わせられているだけのことですからね。)
実はもっと掘り下げて考えていきたいテ−マでもあるので余計に気になった言葉でした。
[1999年 12月 16日 記]
我家近くの通勤路にセブン・イレブンが出来て数ヶ月が経ちました。
以前はもっと自宅よりのロ−ソンによく寄っていましたが、最近はどうもセブン・イ
レブンに寄ってしまいます。
おととい、あれぇ〜と見ているとカ−用品が結構並んでいるのに気が付きました。
わざわざこんな所で買う人も居るのかなぁ、と思っているとザワザワ茶髪の若者達が
入って来ました。よく見るとそれぞれ自分の車で集まって来ているようでした。
セブン・イレブンが車を持った若者達の溜まり場になっているんですね。
よくよく見渡すとロ−ソンは家庭用品や子供用が多く、セブン・イレブンは車を持っ
た若者対象の様に割り切っているように見えてきました。
これは我家の近くの話しですのでちょっとした立地特性などがあるようですが、まさに
両社のマ−ケッティングのなせるワザなんでしょうね。改めて品物を見つめてしまいま
した。 (→→わたしも7-11若者に入るかどうか、これはまた別問題!?)
マ−ケッティングなんて経済学者ぐらいが使う言葉のようですが、結構日常の潜む
もののようですね。
ではでは−−私共の仕事先と言えば−−難しいなぁ〜、でしょうね。
あえて言えば、同世代で明るい家族。建築を楽しむ家族。なんて考えていくと前回書い
た“お付き合いしたい人”になってしまいますね。
[1999年 11月 18日 記]
いろいろな人と会う機会が多くなって来ました。
最近、改めて“お付き合いしたい人”はこんな人って思いました。
1)プラス発想型人間
何事も良い方向に考え、発想して「自分はついている」と思える人。
2)すなお肯定人間
どんなこともすなおに受け入れ、過去の経験や知識できめつけない人。
3)勉強好き、挑戦好き、やる気人間
新しいこと、未知の分野を知ること、アタックすることが好きな人。
4)謙虚な笑顔人間
誰に対してもいばらず、差別意識がなく、いつもニコニコしている人。
5)長所伸張型人間
他人を見ても長所を見る人。自分も長所を伸ばそうと全力を注ぐ人。
6)自助型人間
自己犠牲が平気で、他人をアテにしない人。また他助を素直に喜ぶ人。
7)辛抱、執念型人間
苦労を喜び、目標達成まで執念を持ってくじけずアタックする人。
8)着実、バランス安定人間
感情や判断が安定し、自己制御心が強く、着実な実行力がある人。
9)強気、負けん気、思いやり人間
強気、負けん気、思いやりがバランスよくミックスして生きる人。
10)秩序維持型人間
本来、自由が好きだが約束したことや必要だと思うことは必ず守る人。
これ実は「運」や「つき」の良い+強い人の特性らしいです。
こういった人間とお付き合いするとドンドン良い方向に影響される、とか。
また、この特性とまったく裏がえしの人とお付き合いすると……???
《お付き合いしない方が良いみたいですね。》
今までの施主や長くお付き合いさせていただいている方々には大いに影響を
受けて、今こうして元気で楽しく仕事をさせていただいている次第でありがたいなぁ、と
思っております。
−−なになに、影響受けていて、これって(?)声もチラホラ−−
[1999年 11月 11日 記]
最近、「パパ、時間って自然なの〜」というCMが耳に残ります。
時の過ぎ行くのは永遠の自然かな〜とも思いますが、いわゆる“時間”って言うのは
やっぱり人間が発明したものの様にも思います。
古代からある時計は偉大なる発明だと思います。
実際、こうやって子供に質問されると「そうだなぁ〜?」と困ってしまいそうです。
“自然”なんていう言葉もよく使いますが難しいですよね。
「自然破壊から森を守ろう!」ということ自体「反自然」的なのかもわかりませんね。
あっさり家や人まで濁流に飲み込まんでしまうことこそ実は永遠に繰り返されて来た
自然実態なのかもしれませんしね。
住宅建築でも最近、“自然素材指向”による健康住宅が謳われてきています。
「自然」「健康」なることの考えを自分ながらにはっきりしておかないと単なるありが
たく素晴らしい言葉のように惑わされてしまいます。
自然素材≠メ−カ−が言う健康建材でもないし、健康は自分達で作り支えるものですよね。
健康住宅とエコロジ−住宅とは似ているようでも全然違う発想でもあります。
住宅産業(メ−カ−)も謳い文句のように健康住宅で売り出すのは、まさに施主の気持ち
(ウィ−クポイント)をくすぐる営業文句です。
自然素材は“呼吸”するため、気候や光、風などに大きく反応してしまいます。
木は曲がるし、カビもはびこります。乾くまで時間もかかりますし、高価なわりに耐久性が
劣るなど……いろいろ気になるところはあります。メ−カ−や専門家に任せるだけではなく
自分達でも長所短所をよく納得してから使うことをお薦めします。
現在、建築業界でも説明不足によるクレ−ム問題が出てきているようです。
私達にしても「インフォ−ムド・コンセント(説明義務)」が重要になってきますし、
家作りを考えられている方はじっくり納得する“家族の住まい”を指向して欲しいものです。
『40日間で建てる健康住宅』、何なの〜それ〜、って。
恐い、と思いますよね。
[1999年 10月 27日 記]
同業設計者との話しの中で『ネットワ−ク』の話題がよく出てきます。
インタ−ネットやCAD図面をどう使う、どう展開していったら良いかなどがほとんどです。
私自身もホ−ムペ−ジを作っていることもあり興味はありますが、やっぱり最後は
“アナログ的”な顔と顔なんだろうな、と近頃よく思います。
メ−ルでのやり取りで情報のやり取りは出来るけれども、気持ちやニュアンスはやっぱり
電話、そして直接会う方が優るのは言うまでもありませんね。
設計の作業はこの後者がほとんどを占めてしまうように思いますし、施主の立場としても
こちらの顔を見たいだろうなとも思います。
また、上記で言う設計者のネットワ−クはパソコンに依存したことがほとんどです。
私の場合、お互いにブレイン的な繋がりを持った各専門家との連携を本来の実務ネットワ−ク
だと考えています。気心が知れて動きの良い仲間(的)ですので施主の相談にも的確に答える
ことが出来ますね。まあ、それ以上にお互いの情報交換はインタ−ネットの非ではないようにも
思います。
弁護士(大阪市北区:K氏)
税理士(大阪市天王寺区:Y氏)
司法書士(大阪市北区:W氏)
土地家屋調査士(東大阪市:S氏)
ファイナンシャルプランナ−(東大阪市:M氏)
宅建取引主任者(東大阪市:M氏)
などなど。
こういった繋がりを持つ設計者も意外に少ないと言う事も最近わかって来ました。
さて皆さんなら、どちらの設計者と関わりを持ちたいと思われますでしょうか?
[1999年 9月 9日 記]
『大河の一滴』の中で五木寛之氏が掲載していた『歯医者に虫歯は治せるか』と 言う文庫本を読みました。挑戦的なタイトルに反応した訳でもあります。 でも、読んでみると実に味わい深い研究書でもありました。 背表紙に《歯には自然治癒力があります。……人間が本来持っている適応能力を 強化する、健康創造の歯科学「人間歯科学」を提唱する。》と書いています。 つまり、歯科医師はあまりにも物理的な“歯”ばかりしか見ず、患者側の精神 状態や健康状態からの治療や予防を怠っていると言い切っています。 たとえばその時“虫歯”は治ったが、“虫歯になること”は治っていないとか…。 「人間を見ていない歯科治療」の項で、《歯科医と患者さんがよく話し合い、 お互いの考えをよく確認し合い、医療の最終目標は何かを共に考えることです。 いのちを育てる全人的な立場からの治療こそが必要なのです。》と書かれています。 これは私達に喩えれば『建築家に家はつくられるか』なんてことになりますね。 クライアントの立場でも物理的な家(HOUSE)ばかりに関心やこだわりがいって、 その建物の中で営まれる生活や家族関係を総合的にみた家(HOME)にどこまで考 えられているでしょうか。 新築住宅は出来たが子供は子供室にこもりがちになったりするなど家族の意識が バラバラになるケ−スもあります。一年後にでも良い家作りが出来た!家族皆が 喜んで家に帰って来る!などその家族に合ったHOMEをつくるのは最終的には クライアント自身だと言えるかもわかりませんね。 私自身は常に健康な家族生活を目指す住宅づくりを心がけています。 いろいろな話し合いや打ち合わせは単に図面を進めるだけの仕事ではないと言う ことをご理解下さい。 [1999年 7月 27日 記] |
![]() 「東京創元社: 創元ライブラリ \620」 |
現在、分譲マンションの大規模改修工事に関わっていて、よく思うのです。
334戸で1億6000万円の改修工事です。
毎月の修繕積立金は200円/uですから60uの家庭で1万2000円/月です。
単純に考えると14万4000円/年、144万円/10年となります。
(上記の計算でいくとこの大規模改修工事だけで約47.9万円/戸の負担)
これは管理費とは別に(強制的に??)銀行から引き落とされています。
さてここで、一戸建ての場合のメンテナンスはどうでしょうか?
1万2000円/月の積立てをされていますでしょうか?
仮にその金額での10年後でもせいぜい外装の改修だけで終わってしまいそうですね。
屋根、内装、特に水廻りや交換部品の多いところなどを考えると4〜500万円は
必要でしょうね。
《神戸・東灘区の震災後改修工事でしたが約600万円かかりました。》
400万円の改修工事としても約3万3000円/月の修繕積立金がきっちり必要です。
自動車の車検や定期点検以上に費用のかかることがおわかりいただけますでしょうか。
新築や購入時の熱心さや頑張りは誰もが話すことですが、実はその後のメンテナンス
意識があとあとの生活や費用に関わってきているということです。
ん〜、これはまさに夫婦生活も同じかなぁ〜なんて。
もうひとつ。
その仮に4〜500万円の改修工事のアドバイスを始め、見積書や現場のチェックは誰が
やっているかも不明です。
どうして専門家に財布の中身から相談しないのかなぁ〜って、ついつい思ってしまいます。
[1999年 3月 2日 記]
「システムキッチンを作ったら料理がうまくなると思うな、子供室を 作ったら子供が勉強すると思うな、寝室きれいにしたら夫に再び情 熱の日々が戻ってくると思うな、収納たくさん作ったら家の中きれ いになると思うな、リビングル−ム作ったら家族の団欒一挙に盛り 上がると思うな、とこのエッセイでも今まで散々論じてきたこと。」 と、去年亡くなった建築家の宮脇壇がこのエッセイで書いています。
[1999年 2月 6日 記] |
![]() |
年末年始にいろいろな方にお会いする機会がありました。
「お仕事は?」とたびたび聞かれて「設計事務所を自営しています。」と答えると
「へぇ−スゴイですね。」と言われます。
どうもこの“スゴイ”と言う言葉の中にはこの不況化に経営者としてたいへんでしょう、
とか1級建築士の試験は難しいとかの響きがあるようですね。
私にすればこれは皆さん仕事は違えども苦労は同じと思っていますし、建築士の試験も
どちらにしろ通る道なのですから門をくぐった様な思いしかありません。
ただ、気になるのが実は設計事務所の実態が把握出来ないので“何やらスゴイ事をやっている、
建築家は芸能人並みカッコ良い?”みたいなニュアンスが伝わってきて仕方ありませんでした。
「別にスゴイ事もないですよ。設計事務所とは言え、図面作業は2割ぐらいで後は走り回る
調整役みたいなものですよ。テレビみたいなカッコ良い建築家は一握りしかいないですし、
関西ではそんなん嫌がられますわ。」
“ああ、この辺から説明していかないとわかって貰えないんだなぁ〜”って思いました。
新築でデザイン指向や健康問題なんかにこだわりのある住宅しか設計事務所に頼めないと
思っておられる方も多いみたいですが、私はもっと身近な生活レベルから相談してもらったら
良い、といつも言うようにしています。
たとえば「外壁にヒビが入ってるけど大丈夫やろか?」
「この敷地で建て直すとしたらいくらぐらいかかるやろか?」
「外装のやり替えでこんな見積書が出てきたんやけど?」
「マンションの内装やり替えはまず何から考えたら良い?」
などなど。
それで、こんなことも思いました。
“ああ、まだまだやる仕事はあるなぁ〜”って。
[1999年 1月 7日 記]
先日、新刊の『救えたはずの生命』(小学館文庫)を読みました。 医療に興味があって何冊か読む私でも結構ショックなルポでした。 「最高の医学、最低の救急医療」と問いかける著者の緻密な取材 で人間の生死と戦う最前線の医師+看護婦の姿と共に死の瞬間が 浮き彫りにされていました。《単行本は10年前初版ですが》 ちょっとした読後感 @ こうやっている間でも生死を分ける戦いがあっちこっちで 行われていることを改めて痛感しました。誰でもがすぐ横 に“死”を携えていることを再確認しました。 A 私も建築的な「かかりつけの医者」を目指しているけれど も単なる風邪ひき程度ならともかく、重傷や生死に関わる 救急事態の時にこういった医師の様に戦えるだろうかと思 ってしまいました。 仕事をして得る報酬とは全然違うレベルでの“献身”と言 うことについて改めて考えてしまいました。 B この医師達と同じように戦う看護婦の存在の大きさについ て私の場合はどう考えたら良いのだろうか、と思ってしま いました。 全て一人で賄えられるのかどうか。これはチ−ムの問題で もあるかな? などなど、つい建築的な繋がりで考えてしまっていました。 [1998年 10月 5日 記] |
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近頃、エンドユ−ザ−との接点について考えています。
いくらいろいろな提案を持っていても発言する場や接点がなければどうしようもないと思っています。
それを考えるとこのインタ−ネットはひとつの情報発信の場ではあるけれども、どう受け止められて
いるのか、どう思われているのか、まさに見てもらっているのかさえ不明なメディアだなと思っています。
返信メ−ルや苦情さえありがたいとは思いつつ、迷惑メ−ルなどの悪利用も追跡出来ないのも割り切ら
ないといけないのかな?とも考えてしまいます。
建築主などのエンドユ−ザ−と話しをしてみると設計以前での相談段階での悩みが多いのがわかってきました。
住宅メ−カ−が良いのか、融資や銀行へどう動いたら良いのか、この土地で良いのか、等など身近かに
相談する人がいれば良いのにと思われているようです。私共ではそういった相談相手になることから
お付き合いさせていただいていますし、その場を探してもいます。“建築相談窓口(コ−ナ−)”は
どこでも可能ですし、どこにでも相談したい人はいるのじゃないかと思っております。市民会館ロビ−
だけではなく、マンションの集会所、銀行のロビ−、喫茶店だって考えられますよね。
もっと積極的にこちらから動くことで喜んでいただけるのなら、と考えるならエンドユ−ザ−との接点は
いたるところで有り得ると近頃、思っています。
[1998年 8月 4日 記]
近頃、下記の提案を積極的に展開することにより安く品質の良い建物が出来ないかと少しづつですが推し進めています。
以上の提案は私共がこだわっている提案事項ですが、もちろん建築主とは十分な話し合いの上で成立する
ものです。但し、今までの建築生産システムやメ−カ−の営業戦略の足元での不透明感、不信感は否めません。
単なる図面を描くだけの設計者ではなく、もっと突っ込んだシステムからの提案をこれからも考えていく
つもりですし、もっともっと情報発信をしくつもりです。
[1998年7月14日 記]
近頃、“日常の暮らし”を考えてしまいます。
先日、設計・監理をした2世代住宅の施主が急遽されました。
設計時点ではいろんな打ち合わせをして将来対応も考慮しました。
年配ながら元気だった施主のために単に手すり設置だけではなく
階段勾配や幅、ユニットバスの足元高さ、便所の幅、等などに時間をかけました。
「将来寝たきりになった時のために茶の間押入に給排水管を立ち上げておきましょうよ」
「これぐらい広くないと棺桶が運べないですよ」
「北向き枕はこっちですよ」
「お父さん用の位牌と仏壇はここに置きましょか」
なんてその時は冗談半分での打ち合わせでした。
家での寝たきり生活はなかったのですが、死後は設計通りの機能性だったそうです。
私自身は死に接する機会があまりないのですが、自分達で創り出した住宅で死に
お葬式をする事は想像以上にすごく日常的な事だったと改めて気が付きました。
また、施主の黒縁写真と共にこの家での日常生活は続けられるのも当たり前な事でしょう。
病院で生まれ、死ぬのが当たり前になってきた時代に“住むこと”や“日常の暮らし”
についての意識を自分ながら再度、問い直したいと思う出来事でした。
[1998年5月8日
記]
近頃、“時間”についてよく考えます。
たとえば時間により変わっていくこと、変わらないことなど雑感です。
・今、大問題になっている政官財界の癒着や閉塞組織などは明治維新以来変わらない、
と司馬遼太郎や立花隆などは以前から書いています。情報の不透明性もたぶん
これからも変わらない、と言うのも日本文化なのでしょうか。
・住宅金融公庫の木造用融資返済は最長25年です。
40歳前に借りて定年までで返済する計算です。ほぼ10年経つと子供が40歳前
を迎えて、また借りると言うサイクルで木造住宅の寿命が決まっている現実が近頃
わかってきました。一世一代の家作りとは、つまり一代限りを意味するのです。
・我々も図面作業がCAD化されて保存も楽になりました。
でも、FD、MOやハ−ド、ソフト自体がいつまであるのか疑問になってきました。
パピルス以来の紙文化の歴史を思う日はそう遠くは無そうです。
・宅配便の早さに感心しています。東京〜大阪でも必ず翌日着くので安心です。
流通が時間文化と呼べるようになって来たと思う反面、貨物やトラックによる
駐車、渋滞や汚染公害ももう戻れない状態の文化と言わざるを得ません。
・国民の祝日を月曜に振替えようと祝日三連休推進運動がJRで提唱されています。
祝日はそのままで休みだけを動かし、三連休を増やして儲けようとの考えに
さすがに驚いてしまいました。 すごい時間感覚ですね。
建築だけにとどまらず、いろいろな事が“時間”と言うキ−ワ−ドで見えてきます。
[1998年2月5日 記]