高齢者・障害者向け住宅改造について

ここでは“高齢者・障害者向けの住宅改造”について書いていきます。
2世帯住宅を考えると、やはり高齢者への配慮が必要になりますが、
新築だけではなく現在お住まいをなんとか改造して対応したいと言う
方も多いと思います。

先日、受講してきました『高齢者・障害者向け住宅改造』について簡単
にご紹介して参考にしていただきたいと思います。この受講により、
さっそく大阪府より登録番号(0001-建-139)を取得しています。
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なぜ住宅改造が必要なのでしょうか??



● 超高齢社会へ

  大阪府でも65歳以上の高齢者が8人に1人となりまして、
  15年先には4人に1人が高齢者になると推測されています。(推計)
  高齢者の方は年とともに身体の機能が徐徐に低下すること
  から将来、杖や車イスが必要になってもいつまでも自分で
  生活できるようにしていくことが必要になってきます。

● 家庭内事故などが多い

  高齢者の方が家の中での事故で入院や寝たきり生活になっ
  たり、亡くなったりすることも少なくありませんね。
  また、家の中や廻りに問題があるために病院等から戻るこ
  とが出来ない場合やせっかく退院してもリハビリがうまく
  いかず病院等から戻らざるを得ない場合もあります。

● 施設中心から在宅福祉に移行

  今春から介護保険制度がスタ−トし、福祉の流れも施設中
  心から在宅福祉中心に移行していくと考えられています。
  そのため、在宅福祉の基礎となるような介護のしやすい家
  (住宅)が求められています。



右表でもわかりますように特にお風呂内、浴室廻りでの事故が
多く、改造の要望も多いと思われます。

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住宅改造に取り組むにあたって−


● 住宅は生活・福祉・医療の基礎として重要な役割を
   担っています


  住宅はすべての人にとって日常生活の基礎となっています。
  とりわけ高齢者や障害がある方については住宅内での事故
  を防いだり継続的なリハビリ等を行う場や介護を受けながら
  生活する場となるほど福祉サ−ビスとともに住宅の持つ安全
  性や機能性、介護等のしやすさで自立した生活を送れるかど
  うかが決まってきます。今後は在宅介護の需要増加に伴い、
  住宅の改造もさらに増えると予想されており、それに対応で
  きる建築専門家(技術者)が求められています。

● 医療・福祉関係者との連携が必要になります

  上記のような住宅改造をするには建築だけの知識では的確に
  行うことは出来ません。改造を行うにあたっては、その人の
  身体状況や介護にとって必要な事柄を把握することが必要です。
  そのためには医師やPT(理学療法士)、OT(作業療法士)
  ホ−ムペルパ−の方などの意見を聞きながら事前の相談により
  設計を進めることが最も重要なこととなります。

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受講者の登録

  講習を受けた建築専門家(資格者)は修了書を受け取り、修了者名簿に登録されます。

  その名簿は府内の市町村の住宅関係部局・福祉事務所などの窓口で広く公表されます。
  市民からの相談を受ける窓口となります。

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