施工業者の選定基準
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施工業者(工務店、建設会社)を選ぶのは非常に難しい状況になってきています。 倒産の危険性もさることながら、その会社の情報がOPENになっていない旧大全とした業界だからです。 設計上はインタ−ネットを利用してコミュニケ−ションを計ることが増えましたが、最後は現場の 職人さんの腕ひとつに頼らざる得ない『建築』の業といわざる得ませんね。 施工業者は施工業者側でその中でもいろいろな特徴や住み分けを計ろうとしているのも事実です。 建設費が2000万円ぐらいの新築住宅に大手ゼネコンが参入することは有り得ませんし、 親父さん一人がやるような工務店がマンション建設に関わることもありません。 ハウスメ−カ−は仕事がしやすい場所と面積を持つ敷地で、信用力のあるうるさくない建築主さん を手間をかけずに仕事にしていっています。 私共では施工業者選定の基準を決めています。 その業者さんが親戚だろうが銀行紹介であろうが、まずは以下の基準の説明をした上で見積もり の依頼をするようにしています。 また、その反応や回答をもとにその会社の考えや対応能力をみるようにしています。 1) 住宅保証制度の登録業者であること。 『住宅の品質確保の促進等に関する法律』が施行されてから瑕疵保証が法文化されました。 10年間の瑕疵担保責任の期間中の保険的な考えですが、その業者さんが倒産する可能性も 無きにしもあらずですよね。こういった法律もよく理解し、厳重に考えてくれる会社でない と10年先はわかったものではありません。いくら口で『10年先でも飛んできますから』と 言っても問題外です。 ≪登録業者リスト≫ 2) シックハウスを理解し、対応が出来ていること。 設計上でも気を使って選んだ製品や建材であっても現場の職人さんまでよく理解できてい ないと失敗するケ−スがあるからです。問題がおこってからでは手遅れになります。 今後は法文化もされてくるこの問題ですし、健康面にもデリケ−トに取り組んでいる会社 でないと怖い気さえします。 『健康建材』を使いますから・・・という社長が言えば言うほど危ないと思ってください。 3) デジタル化が出来ていること。 設計の依頼でも電子メ−ルからの出会いが増えてきています。 いままでのような電話でのコミュニケ−ションだけでは情報量が少なく、対応が遅く 感じるのは建築主さんの方も同じでしょう。 現場写真をデジカメ画像で送る、文章や図面を添付してメ−ルで送る等など当たり前に なってきています。携帯電話を持って社長が一人で走り回っている工務店では 難しい対応ですよね。コンピュ−タ−を駆使し、省力化することで経費も安くなるはずです。 やはり発想も動きも若くないと今の時代の施工業者とは言えないかも知れませんね。 プラス・・・ 最近では、『建築士』資格者でないと現場監督と認めないようにしています。 当然といえば、当然です。 法律も知らないのに、現場チェックや職人への指導ができるはずもありません。 この前提条件に適合しない会社は1社の特命見積もり(1社指定)だろうが、競争入札(数社の 見積競争)だろうがスタ−トラインに立てません。 私共の設計品質を保つためにも上記の3点を建築主さんにも理解していただくようにご説明を させていただいていますが、最後は契約上も選定するのは建築主さんの重要な責任範囲です。 どうしてものご要望で選定を甘くして失敗したケ−スは全て建築主さんに返ってきて、ストレスや 不満になって出てくるものですね。 いかがですか? それでも、知り合いのおじさんや近くの大工さんに任せたいですか? |